XMでは無制限にスキャルピングが可能です。
スキャルピングに制限がある業者は国内も海外も多いものですが、XMではNDD方式と採用しているため、むしろスキャルピングを歓迎しています。
XMはスプレッドが広いなどの欠点もありますが、取引ボーナスである程度補うことができ、約定力も高いため、スプレッドだけが理由でスキャルピングに向かないとまでは言い切れません。
この記事ではXMのスキャルピング事情について解説していきます。
スキャルピングとは、トレードスタイルの1つで、数秒から数分にかけて行う、値動きの小さな幅を狙う手法のことです。
- スキャルピング:ポジションを保有してから数分~15分ほどで決済
- デイトレード:ポジションを保有してから1日以内(数時間単位)で決済
- スイングトレード:ポジションを保有してから1日~数カ月単位で決済
スキャルピングは短い時間に何度も繰り返し取引を行うため、サーバーに負担がかかり、禁止している証券会社も少なくありません。
XMに代表される海外のNDD方式の業者の場合は、取引回数が会社の利益になるので、無制限のスキャルピングを歓迎する方式をとっていることが多いです。
ただし、NDD方式の場合はスプレッドが広い等、スキャルピングに不向きな環境であることも多いです。
海外FX会社によっては禁止されているスキャルピング取引ですが、XMでは公式で認められています。
また、通貨別やロット数での制限なども設けられていません。
そもそもXMは幅広い手法に対応している会社なので、取引スタイルに関わらず多くのトレーダーがメイン口座として愛用しています。
スキャルピングだけではなく、スイングトレードやデイトレードに関する制限もありません。
これからXMでスキャルピングを始めてみたいという方は、安心してXMの口座を作成してみてください。
ただし、以下のような取引でのスキャルピングのみ禁止行為となるので、絶対に行わないようにしましょう。
禁止事項に関しては、以下の記事でも詳しく解説しているので、まずは取引前にチェックしてみてください。
XMの禁止事項・規制対象をわかりやすく解説【垢バンの可能性あり】XMでは合計4つもの豊富な口座タイプが提供されています。
それぞれの口座でメリット・デメリットが異なりますが、スキャルピングを行うのであれば以下の2口座がおすすめです。
- KIWAMI極口座
- ZERO口座
それぞれの口座がスキャルピングに向いている理由を見ていきましょう。
2023年現在、XMではKIWAMI極口座という口座が提供されています。
これまでXMはスプレッドが広くECN口座の手数料が高いというスキャルピングには不向きの会社となっていましたが、KIWAMI極口座の登場でスキャルピングにも有利なブローカーになったと言われているのです。
- 平均スプレッドが狭く、全口座の中でも最もトータルコストが安い
- ECN方式を採用している
- ボーナスは口座開設ボーナス以外対象外
XMのデメリットであったトータルコストが最も安い口座となっています。
もちろん、スキャルピングも公認されているので、問題なく短期売買を行うことが可能です。
また、ECN方式を採用しているため、約定スピードが早い点も魅力と言えるでしょう。
XMでスキャルピングをしてみたいという方は、まずKIWAMI極口座を開設して取引を行ってみてください。
XMの極(KIWAMI)口座とは!メリットとデメリットをわかりやすく解説XMではスプレッドが狭いゼロ口座も用意されています。
ただし、ゼロ口座はスプレッドは狭いのですが、手数料が1ロットの取引当たり10ドル(1pips)別途かかるので、実際の手数料は安くはありません。
以下の表が、スタンダード口座とゼロ口座のスプレッドを比較した表になります。
通貨ペア | スタンダード/マイクロ口座 | KIWAM極口座 | ゼロ口座(手数料込) |
---|---|---|---|
USD/JPY | 1.6 pips | 1.1pips | 0.7pips |
EUR/JPY | 2.3 pips | 1.8pips | 1.4 pips |
GBP/JPY | 3.6 pips | 2.9pips | 2.2 pips |
AUD/JPY | 3.3 pips | 2.6pips | 2.2 pips |
EUR/USD | 1.7 pips | 1.1pips | 1.1 pips |
GBP/USD | 2.1 pips | 1.8pips | 1.2 pips |
AUD/USD | 1.8 pips | 2.0pips | 2.2 pips |
実際にゼロ口座はスプレッドが狭いことが分かります。
ゼロ口座はENC方式を採用しているので、約定スピードが速いこともメリットです。
しかし、デメリットとしては、レバレッジがスタンダード口座の1000倍に比べて500倍に制限される点と、ボーナスの殆どを使えない点があります。
XMのゼロ口座とは?ゼロ口座の仕組みをわかりやすく解説XMがスキャルピングに向かないと思うトレーダーは実際に多く存在し、SNS上に口コミも存在しています。
XMでスキャルピングが向かない理由としては以下のものが考えられます。
- 海外業者の中でもスプレッドが広い
- XMはボーナス重視の海外FX業者
- ゼロ口座のスプレッドが広い
XMは、海外FX業者の中でもスプレッドが広いです。
同じNDD方式の業者の中でも広いですが、XMのスタンダード口座を利用した場合、取引ボーナスが追加されるのである程度は緩和されます。
実際に他の海外FX業者のスプレッドを比較して見るとよく分かるので、スキャルピングトレーダーに人気の高いTherrTreaderとEnessとXMで表で比較してみます。
通貨ペア | XMTrading (スタンダード口座) | ThreeTrader | Exness |
USD/JPY | 1.6 pips | 0.5 pips | 1.1 pips |
EUR/JPY | 2.3 pips | 0.8 pips | 1.9 pips |
GBP/JPY | 3.6 pips | 1.3 pips | 2.0 pips |
AUD/JPY | 3.3 pips | 0.7 pips | 2.1 pips |
EUR/USD | 1.7 pips | 0.7 pips | 1.0 pips |
GBP/USD | 2.1 pips | 0.9 pips | 1.2 pips |
AUD/USD | 1.8 pips | 0.7 pips | 1.4 pips |
スプレッドにだいぶ差があることが分かります。
スキャルピングは取引回数の多いトレードスタイルなので、スプレッドの差で稼ぎの差ができてしまい、これだけ見るとXMはスキャルピングに向かない業者と言えます。
しかし、TherrTreaderとEnessと比べてXMは同じように高スペックな業者ですが、ボーナスが豊富という特徴があり、通貨単位も1通貨から取引可能なので、TherrTreaderとEnessと比べて全てが劣っているわけではありません。
XMはNDD方式にありがちな上級者向けのボーナスのない海外FX業者ではなく、ボーナスも豊富な初心者から上級者まで利用しやすい海外FX業者です。
(例)新規口座開設ボーナスが常設されており、約1万円の証拠金を無料で手に入れることができ、ノーリスクで取引を開始できます。
口座を開設する手数料も無料ですが、取引も入出金もしない状態が半年続くと口座が休眠状態になり口座維持手数料が発生します。
その他のボーナスとしては、取引ボーナスや入金ボーナスなどがあり、豊富なボーナスによって、実際の入金額より大きな証拠金でトレードが可能です。
XMが他のNDD方式の海外FX業者と比べてもスプレッドが広い理由はボーナスが豊富だからだと考えられます。
XMの口座の中では確かにゼロ口座のスプレッドは狭いです。
しかしボーナスが使えないので、ゼロ口座の使用も一長一短です。
ゼロ口座を利用したとしても、他の海外FX業者よりもスプレッドが広くなってしまっているところも、スキャルピングには不向きな点と言えます。
また、ゼロ口座は他社のECN口座に比べて手数料が高い点もネックです。
取引毎に発生する手数料が多く発生することで、取引回数の多いスキャルピングでは資金効率を落としてしまいます。
XMは取引コストの高さからスキャルピングに利用する人は少ない傾向です。
しかし、中にはスキャルピングで大きな利益を出している人も存在します。
XMでスキャルピングを行う際は、XMの特性を活かしたトレードを行うと良いでしょう。
XMでは外国為替に限らず豊富な銘柄を扱っています。
銘柄はそれぞれ変動幅が異なりますが、短期売買であるスキャルピングでは変動幅の大きな銘柄でトレードすることがおすすめです。
上記銘柄はXMでも扱っており、日々大きな変動を見せる銘柄です。
その分スプレッドは拡大しやすいですが、時間帯や相場状況によっては激しく動くことから大きな利益も見込めると言えるでしょう。
メジャー通貨は時間帯に関わらず変動が小さいので、値幅の大きい銘柄を積極的に狙ってみてください。
XMのゴールド取引が利益を出しやすい理由とは?特徴や手法についてもご紹介!スキャルピングは、小さな値幅の取引を1日に何度も行います。
XMには独自の取引ボーナス制度があり、ボーナスの獲得を目指してスキャルピングをするという方も多いです。
取引ボーナスは各ステータスによって獲得できるボーナス額が異なります。
- エグゼクティブ:1ロットあたり10XMP
- ゴールド::1ロットあたり13XMP
- ダイヤモンド:1ロットあたり16XMP
- エリート:1ロットあたり20XMP
スキャルピングではそこまで良い結果が出ていない場合でも、結果取引ボーナスの加算により利益になったというトレーダーもいます。
XMの取引ボーナスの還元率はかなり高い方なので、取引回数が多いスキャルピングをしたい方は、ボーナス獲得も目指してみましょう。
取引毎のボーナスはスタンダード口座とマイクロ口座のみが対象です。
XMでは注文時に決済指値を設定することができます。
事前に損切りするラインを設定しておくことで、リスクを低減できる注文方法です。
スキャルピングでは利益確定の決済と同様に損切りが重要になります。
順調に利益を積み上げている場合でも、損切りのタイミング次第では1回のマイナスが大きく響く可能性があるのです。
XMのルールでは、予約注文においてストップレベルがありません。
ストップレベル
予約注文時に現在のレートから最低限離さなければいけない数値。XMはストップレベルがないので、現在レートからどれだけ近くても決済指値が入れられる。
スキャルピングのような小さい値幅にも対応できるので、注文時は損切りの設定をして取引をすると良いでしょう。
XMでスキャルピングを行う時の攻略法として、口座の選択ということが考えられます。
ゼロ口座を使うかスタンダード口座を使うかで、攻略法が変わってきます。
XMでのスキャルピングを行ううえでの注意点を詳しく見ていきましょう。
XMでゼロ口座でスキャルピングを行う場合は、以下の点に注意が必要です。
- レバレッジがスタンダード口座とマイクロ口座の最大1,000倍と比べて500倍と少ない
- 入金ボーナスと取引ボーナスであるXMポイントはもらえない
- スタンダード口座と比べて、CFD銘柄などの商品を扱うことができない
確かにゼロ口座はECN形式なので約定力は高く、スプレッドも狭いのですが、元々XMはNDD方式で行っており、スタンダード口座であっても約定力は業界トップクラスに高いです。
スキャルピングには、スプレッドだけではなく約定力もとても大事なので、少しでも約定力が高い口座を選択するのは間違いではありませんが、ゼロ口座とスタンダード口座と比べて誤差だと感じるトレーダーもいます。
約定力が重要な理由は、スプレッドがいくら狭くても値滑りして注文が確定してしまうと意味がないからです。
約定力が高いという点でいえばXMはスキャルピングに向いている業者ということができます。
XMのスタンダード口座やマイクロ口座からゼロ口座に資金移動すると、ボーナスがすべて焼失してしまうので注意が必要です。
ボーナスの口座間の移動自体は行えるのですが、ゼロ口座はボーナスに対応していないため、消えてしまいます。
スタンダード口座でスキャルピングを行って取引ボーナスをもらおうと考える場合も注意が必要です。
取引ボーナスであるXMポイントは、10分以上のポジションを保有することが条件で付与されるためです。
スタンダード口座でスキャルピングを行う際は注意しましょう。
XMではどの口座タイプでも変動制スプレッドが採用されています。
経済指標やマーケットオープン時の変動が大きい相場は、スキャルピングのような短期売買で利益が見込める反面スプレッドの拡大に注意すべきと言えるでしょう。
スプレッドが広がった状態でスキャルピングをしてしまうと、大きな取引コストの発生により資金効率を落としてしまう可能性があります。
XMスプレッドは時間帯で変わる?【広がる時間と狭まる時間】スキャルピングを行う際には、まずは通貨ペア選びが重要です。
ゼロ口座では、スタンダード口座のようにボーナスによる制約もなく、スプレッドも変動はしますが、基本的に狭いので、ボラティリティの高い通貨ペアに注目したほうが良いでしょう。
最もボラティリティの高いと予想される通貨ペアは、ポンドドルで、時点でユーロドルで取引を行えば、スキャルピングでのボラティリティの確保は行えます。
東京時間を考慮する場合は、ドル円も候補に挙がります。
スキャルピングは、トレンドの流れがなくてもトレードが可能なので、三大市場以外の時間をあえて狙い、ボラティリティが低い相場で取引を行う事も可能です。
スキャルピングと言えど、上位足の存在は無視できません。
完全に上位足の影響を受けない時間帯でトレードを行うとなるとかなり時間的な制限を受けてしまいます。
1分足でエントリーを行う場合は、1時間足を参考にしましょう。
日足や週足も重要ですが、デイトレード以上の長期ポジションの保有のトレードよりは、スキャルピングははるかに影響を受けないので、環境認識は1時間足だけで良いです。
1時間足でダウ理論などを使い、エントリーポイントを決めます。
例えば、下記のチャートのように下降トレンドが発生しているとします。
現在は下降波の半値あたりの位置にいます。
フィボナッチでいうと50%程度です。
戻り売り候補としては有力な候補と言えるでしょう。
上からトレンドラインを引いてみます。
エントリー戦略としては、1分足でトレンド変換が起こらない限りはロングで、トレンドラインを超えた場合は、一度トレンドラインを試されてからは本格的にロングで良いでしょう。
トレンド変換が起こった場合は、戻り売りが発生したとみてショートを行います。
1分足でエントリー
現在の1分足の様子は以下の通りです。
現在は、下限でレンジができており、このレジスタンスを利用してロングを行います。
利確の狙いは、前の下降波の半値か前の下降波と同値です。
損切りは、レンジ下辺りで良いでしょう。
考え方としては、トレンドラインまでまだ到達していないから、伸びる余地はあるが、トレンドライン間近で売りに転じる人も出現していると考えます。
どちらに転ぶか分からない売りと買いが拮抗している状況なので、どちらに転んでも良いように備えておきます。
少し時間を進めましょう。
10分経ちました。
状況としては、前回下降波の半値まで上がったが、売りが強くそれ以上は伸びないという状態です。
うまく利確しても2pips程度の稼ぎでしかなく、スプレッドを含めるとほとんど稼ぎがないので、この場所でのエントリーは捨てて、トレンド変換が起こるまで静観し、トレンド変換が起こってから、改めてスキャルピングを行うという方針でもよいでしょう。
ともかく1pipsでもいいから取りに行って数を取りたいという考えもあり、スキャルピングの頻度に関しては、自分と相談しながら最も良い頻度を選択しましょう。