XMには3タイプの口座がありますが、その中でもゼロ口座は上級者向きの口座と言えるでしょう。
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XMのゼロ口座は取引手数料が発生するため、損益計算ができた状態で使う必要があります。
本記事ではそんなXMのゼロ口座について、概要からおすすめの取引手法までを詳しく解説していきます。
XMのゼロ口座とは?
XMには、以下3タイプの口座が提供されています。
口座タイプ | スタンダード口座 | マイクロ口座 | ゼロ口座 |
---|---|---|---|
最低取引数量 | 1000通貨 | 1通貨 | 1000通貨 |
最大取引数量 | 500万通貨 | 10万通貨 | 500万通貨 |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 往復10ドル |
最低入金金額 | 500円 | 500円 | 1万円 |
最大レバレッジ | 888倍 | 888倍 | 500倍 |
スタンダード口座とマイクロ口座は、手数料無料のSTPタイプです。
XMのマイクロ口座とは?マイクロ口座の違いをわかりやすく解説
XMゼロ口座では、1ロットの取引毎に片道5ドルの手数料が発生します。
片道というのは、最初の新規注文を指します。
その後、ポジションを決済すると往復となるので、1回のエントリーでかかる費用は10ドル(1ロットあたり)です。
手数料が発生する代わりに、通常のスプレッドが狭く設定されていることがXMのゼロ口座の大きな特徴です。
FXではスプレッドが広ければ広いほど、その分不利な取引となりますが、XMゼロ口座は手数料計算ができれば短期売買などで利益を得やすい口座と言えるでしょう。
XMゼロ口座の作成方法
ゼロ口座で取引をしたい方は、まず口座開設時に申請をしておく必要があります。
口座開設の手順は、XMの口座開設記事を参考にして行ってください。
口座開設の途中で、口座タイプを選択する項目が表示されます。

項目の中から「XM Trading Zero(1lot = 100000)」という項目をクリックしましょう。
レバレッジやプラットフォームなどの必要情報を入力して、口座開設をすればゼロ口座の開設が完了です。
また、最初の口座開設でスタンダード口座やマイクロ口座を作ってしまった場合でも安心です。
XMでは、1つのアカウントで8つの口座が作成できます。

すでに口座を作ってしまった方は、マイページにログイン後に画面中央にある「追加口座を開設する」をクリックしましょう。
その後、プラットフォームやレバレッジ、口座通貨を選択し、口座タイプの箇所で「XM Trading Zero(1lot = 100000)」という項目をクリックします。
最後に画面下の「口座を開設する」をクリックすれば、ゼロ口座の追加口座開設完了です。
XMゼロ口座のスペック
以下は、ゼロ口座のスペックを表にしてまとめたものです。
口座タイプ | スタンダード口座 |
---|---|
最低取引数量 | 1000通貨 |
最大取引数量 | 500万通貨 |
取引手数料 | 片道5ドル 往復10ドル |
最低入金金額 | 1万円 |
最大レバレッジ | 500倍 |
ボーナス | 口座開設ボーナスのみ適用 |
USD/JPYスプレッド | 0.0~0.3pips |
取引形態 | ECNタイプ |
最大ポジション数 | 200ポジション |
ストップレベル | 4.0pips |
自動売買 | 可能 |
両建て | 可能 |
スキャルピング | 可能 |
マージンコール | 50% |
ロスカット | 20% |
それぞれのスペックについて詳しく見ていきましょう。
ECNタイプの口座
XMのゼロ口座は、スタンダード口座やマイクロ口座のようなSTPタイプではなく、ECNという注文方式になります。
- STP口座→FX会社が市場と顧客の間に入ってスプレッドを上乗せする
- ECN口座→FX会社が市場と顧客の間へ仲介に入らない
上記の仕組みこそが、ECN口座のスプレッドが狭く設定されているからくりです。
FXの会社は、取引毎のスプレッドを手数料として利益を出しています。
顧客が直接払うわけではないものの、取引毎のスプレッド差額を徴収したうえで、注文をインターバンクへ流している仕組みです。
しかし、ゼロ口座のようなECNタイプではFX会社が仲介に入る事はありません。
そのため、顧客は市場価格とほぼ同等の狭いスプレッド環境で取引ができるのです。
ただし、そのままではFX会社の利益がなくなってしまうので、別途手数料を徴収しています。
ゼロ口座の手数料は1ロットあたり片道5ドル、注文から決済までの往復で10ドルかかります。
最低1000通貨、最大500万通貨の取引が可能
XMのゼロ口座は、1ロットが10万通貨と定められています。
最低取引数量は0.01ロット(10万通貨)、最大取引数量は50ロット(500万通貨)となっており、少額高額の両方にも適した口座です。
1ドルが115円の場合、1000通貨に必要となる証拠金は230円(レバレッジ500倍の場合)となります。
1万通貨でも2300円ほどしか必要ないので、少額でも大きな利益が見込めると考えていいでしょう。
最大も500万通貨と高額で、200ポジションまでなら同時に保有できるので、大口投資家にも最適な口座と言えます。
ただし、最大ポジションやロット数量の計算はスタンダード口座と全く同じであるため、手数料が無料で同じスペックを使いたいのであればスタンダード口座での取引がおすすめです。
XMゼロ口座のメリット
次に、XMゼロ口座のメリットについて紹介します。
ゼロ口座と、スタンダード口座・マイクロ口座は全く取引形態やルールが異なるものですが、具体的にどのような違いがあるのかも含めてメリットを見ていきましょう。
スプレッドが狭い
ゼロ口座の一番のメリットと言えば、スプレッドの狭さです。
以下は、スタンダード口座・マイクロ口座とゼロ口座のスプレッドを比較した表になります。
口座タイプ | スタンダード口座 マイクロ口座 | ゼロ口座 |
---|---|---|
USD/JPY | 1.6~1.8pips | 0.0~0.3pips |
EUR/JPY | 2.1~2.5pips | 0.3~0.6pips |
GBP/JPY | 3.5~3.8pips | 1.0~1.3pips |
AUD/JPY | 3.0~3.4pips | 0.9~1.2pips |
EUR/USD | 1.7~1.9pips | 0.0~0.4pips |
CAD/JPY | 3.0~3.3pips | 1.3~1.4pips |
CHF/JP | 3.4~3.7pips | 0.8~1.1pips |
ゼロ口座の方が圧倒的にスプレッドが狭い事が分かります。
また、トータルコストで比較した場合でもゼロ口座の方が割安です。
口座タイプ | スタンダード口座 マイクロ口座 | ゼロ口座 |
---|---|---|
USD/JPY | 160~180円 | 106~136円 |
EUR/JPY | 210~250円 | 155~185円 |
GBP/JPY | 3.5~3.8pips | 239~269円 |
AUD/JPY | 300~340円 | 166~196円 |
EUR/USD | 350~380円 | 125~164円 |
CAD/JPY | 300~330円 | 210~220円 |
CHF/JPY | 340円~370円 | 196~226円 |
厳密には手数料が加算されるので、ゼロ口座の方が若干不利になる場合もありますが、スキャルピングなどで短期的な結果を求めたい場合には有利な口座と言えるでしょう。
取引の透明性が高い
XMゼロ口座は、スタンダード口座・マイクロ口座に比べて透明性の高い口座と言えます。
STPとECNの違いで紹介したように、STPでは市場と顧客の間にFX会社の仲介が入ります。
しかし、ゼロ口座では仲介がなく、市場に直接注文が流れる仕組みのため、不正のしようがないのです。
XMは安全性の高い日本人人気No1の会社であるため、不正をするような事はないと言い切れますが、透明性の高い取引形態はECNタイプのゼロ口座であると言えるでしょう。
相場の流動性によってはどちらの口座でもスプレッドが広がる事がありますが、スタンダード口座やマイクロ口座に比べると狭い水準での取引が可能です。
透明性が高く安全に取引できる事から、トレーダーの中にはECN口座しか使わないという方もいます。
XMゼロ口座のデメリット
XMゼロ口座のデメリットを紹介します。
ゼロ口座の良さはスプレッドの狭さと透明性の高い2点でしたが、幅広い視点から見るとデメリットの方が多い口座と言えます。
詳しく見ていきましょう。
最低入金額が1万円と割高
ゼロ口座は、最低入金額が1万円と割高です。
- スタンダード口座・マイクロ口座→最低500円
- ゼロ口座→最低1万円
ゼロ口座以外の2つの口座では、500円以下のワンコインから入金が可能です。
そのため、少額で気軽に始めたいという方にゼロ口座は不向きと言えるでしょう。
最低1万円というのは初回入金だけでなく、追加入金の場合も同じです。
2回目以降も1万円以上の入金をしないといけないので、金額を調整したい場合や負けた後に少しだけ入金して再取引という事はできません。
少額のお試し感覚で使いたい方は、スタンダード口座かマイクロ口座を選択して取引を始めましょう。
損益計算が難しい
ゼロ口座は、スプレッドが狭いと言っても上級者向きの口座タイプです。
手数料が別途かかるという事は、損益計算がややこしくなるというデメリットがあります。
例えば、10万通貨の取引をしていて、5pips分の利益が出たとします。
スタンダード口座やマイクロ口座では、スプレッドを引いて獲得したpips分がそのまま利益となりますが、ゼロ口座ではその利益から手数料分を引いて計算しなくてはいけなくなるのです。
USD/JPYであれば、5pipsの利益が出た場合、10万通貨で5000円ほどの利益となります。
ゼロ口座では、10万通貨で10ドル(約1000円ほど)の手数料が発生するので、利益は4000円弱になってしまう計算です。
その分スプレッドが狭いので、残り2つの口座に比べるとプラスの利益は出しやすいですが、計算ができていない初心者の方では損失を出してしまう可能性の方が高まってしまいます。
まずは、スタンダード口座などで慣れて、取引経験や損益計算の経験を積んでからゼロ口座を使うと良いでしょう。
最大レバレッジ500倍の制限がある
XMは、最大レバレッジ1000倍の高い水準を誇る会社です。
しかし、レバレッジを1000倍までかけられるのは、スタンダード口座とマイクロ口座のみになります。
ゼロ口座では、最大500倍までとあらかじめ制限がかけられているので注意しましょう。
- 888倍の場合(1万円)→888万円の通貨が保有できる
- 500倍の場合(1万円→500万円の通貨が保有できる
レバレッジは高ければ高いほどロスカットのリスクなどが上がってしまいますが、少ない資金でも高額の利益が求められる魅力的な制度です。
そのため、最初からレバレッジ制限があるというのは、不利に感じる方も多いでしょう。
ボーナスの対象外
XMが日本人人気No1となったのは、会社の安全性や日本語サポートだけではなく、豊富なボーナス制度も要因の1つです。
XMでは以下のようなボーナス制度が常時開催されています。
ボーナス制度 | 概要 |
---|---|
新規口座開設ボーナス | 口座開設後の本人確認終了後に、3000円のボーナス付与 |
入金ボーナス | 初回入金で入金額の100%が付与される(上限5万円) |
XMロイヤリティプログラム | 1ロットの取引で3.3$~7$弱のボーナスが付与(取引日数に応じたランクに応じて変動あり) |
ゼロ口座で貰えるボーナスは、新規口座開設ボーナスの3000円のみです。
入金ボーナスやXMロイヤリティプログラムの対象にはなりません。
XMロイヤリティプログラムは、取引回数が多ければ多いほどお得なボーナスとなります。
FXの勝敗に関わらず、取引した分がボーナスとして加算されるXM独自の魅力的な制度です。
ゼロ口座は対象外なので、どれだけ取引をしてもボーナスが付与される事はありません。
それどころか別途手数料を払うだけになるので、取引時のボーナスを有効活用したい方はスタンダード口座を使うと良いでしょう。
デモ口座がない
XMのゼロ口座には、デモ口座が提供されていません。
デモ口座とは、仮想資金を使って取引の練習ができる口座を指します。
FX初心者でMT4やMT5の操作慣れするには最適の口座と言えるでしょう。
XMのデモ口座はスタンダード口座のみの提供となっています。
そのため、XMのデモ口座を使ったとしても、ゼロ口座の狭いスプレッド水準や高水準の取引環境は学べません。
ゼロ口座でのリアルな取引は本番でしか体験できないという事です
その上本番では1万円の入金が必須となるので、少額でお試し感覚の練習をというわけにはいかないでしょう。
ゼロ口座向けの取引手法
ゼロ口座はデメリットが多いと紹介しましたが、スプレッドが狭いという点は、様々な面で大きなメリットがあります。
次はそんな、スプレッドの狭さを活かしたゼロ口座向けの取引手法について見ていきましょう。
小さな値幅を狙ってスキャルピング
ゼロ口座は、小さな値幅を狙ったスキャルピングに適しています。
スキャルピングとは、エントリーしてから1分~10分ほどの短い時間で決済をして利益を出す手法です。
スプレッドが広いほどスキャルピングは不利になりますが、市場価格とほぼ同等のスプレッド環境で取引できるゼロ口座には最適の手法と言えるでしょう。
三角持ち合い後の急騰急落を狙う
1つ目におすすめなスキャルピング手法は、三角持ち合いというパターンを活かしたスキャルピングです。
MT4・MT5のチャートは1分足で表示させておきます。

上のチャート画像のように、ローソク足のサイズが徐々に小さくなっている通貨を確認しておきましょう。
ローソク足のサイズが小さくなるのは、ブレイクの前兆となりやすいパターンです。
投資家達は様子見に入っている状況で、次にブレイクした方向に乗っかった順張りをしたいと考えて力を貯めている相場とも言われています。

また、その際には直近の高安値にラインを引いて待機しておきましょう。
今の状況では、どちらの方向に相場がブレイクしてくるか分からないので、ブレイクしてきた方向にすぐエントリーできる準備をしておきます。

三角持ち合いの後、上のような急騰をしてきたらエントリーです。
決済する箇所は任意ですが、手数料分を含めた利益を想定しておきましょう。
1ロットのエントリーであれば10ドル以上の利益、0.1ロットであれば1ドル以上の利益が出ているところでないと、手数料分でマイナスになってしまうので注意です
ある程度値幅が抜けて、利益が出た箇所で決済をしておく必要があります。
チャンスが少ない手法のため、レバレッジを高くかけて無理のない範囲で大きな利益を狙うのも良いでしょう。
値幅の大きい銘柄での逆張り手法
次に紹介するスキャルピング手法は、値幅の大きな銘柄に絞った逆張り手法です。
値幅の大きな銘柄とは、以下のような通貨を指します。
- ポンド関連通貨
- EUR/AUD、USD/CAD
- GOLDなどの基金属
など
上記の銘柄は、スタンダード口座やマイクロ口座ではかなり広いスプレッドがつくため短期売買に適していませんが、ゼロ口座であれば効率よく稼げる可能性がある銘柄です。
チャートは5分足表示にして狙いましょう。

また、チャートにはボリンジャーバンドをシグマ3で挿入していきます。
逆張りは順張りに比べて値幅の抜けない手法ですが、値動きの荒い通貨に絞ってスキャルピングする際には有効な手法となります。
レンジ相場を大きくブレイクして、ボリンジャーバンドのシグマ線をローソク足1本でブレイクしてきたポイントがチャンスです。

上のチャートで見ると、赤い〇で囲んだ箇所がエントリーポイントです。
チャンスは多いので、根拠を付け足して絞るか、ロット数量を控えめにして積極的に狙うと良いでしょう。
スワップのさやどりで稼ぐ
ゼロ口座は、スワップポイントのサヤどりで稼ぐ際にも有効な口座タイプです。
スワップのサヤどりとは、買いスワップと売りスワップの差額がプラスになっていた時に両建てをして、コツコツと利益を積み上げる手法を指します。

各国には金利が設けられていますが、買いと売りで獲得できる金利差額は異なります。
銘柄 | 買いスワップ | 売りスワップ |
---|---|---|
EURTRY | -9200円 | 1900円 |
USDTRY | -8100円 | 1800円 |
EURRUB | -5200円 | 1600円 |
USDRUB | -4400円 | 1300円 |
上の表は、高金利通貨をメインに2022年2月のスワップをまとめたものです。
売りでつくプラスのスワップよりも、マイナスのスワップの方が圧倒的に高いため、両建てをしたとしても保有しているだけで損失になります。
しかし、時期によっては売りのスワップが買いスワップのマイナスを上回る事もあるのです。
スプレッドの狭いゼロ口座であれば、買い売りの差額が小さい状態で通貨の保有ができ、低リスクでスワップポイントが稼げます。
金利は各国の政策金利で変わってくるので、事前にXMの公式サイトと金利情報をチェックして、差額がプラスになった通貨を狙ってみると良いでしょう。