本記事で紹介するのは、少額投資に最適なXMのマイクロ口座についてです。
マイクロ口座の仕様や、利用する際に注意するポイントなどを詳しく見ていきましょう。
XMでは、以下4つの口座タイプが提供されており、自由に選択が可能です。
スタンダード口座 | マイクロ口座 | KIWAMI極口座 | ゼロ口座 | |
---|---|---|---|---|
最低取引数量 | 1000通貨 | 1通貨 | 1000通貨 | 1000通貨 |
最大取引数量 | 500万通貨 | 10万通貨 | 500万通貨 | 500万通貨 |
取引手数料 | 無料 | 無料 | 無料 | 往復10ドル |
最低入金金額 | 500円 | 500円 | 500円 | 1万円 |
最大レバレッジ | 1000倍 | 1000倍 | 1000倍 | 500倍 |
スタンダード口座とマイクロ口座は、取引手数料のかからないSTP口座になります。
ゼロ口座はスプレッドが狭い分、取引毎に手数料が発生するECN口座です。
マイクロ口座とスタンダード口座には、取引通貨量の単位に違いがあります。
- スタンダード口座→1ロット10万通貨
- マイクロ口座→1ロット1000通貨
FXでは、通貨単位をロットという共通の単位で表します。
通常、海外FXのほとんどの会社では、1ロットをスタンダード口座のように10万通貨に設定しています。
しかし、マイクロ口座では1000通貨が1ロットの値となっており、少額で投資ができる仕組みです。
XMでは500円の少額入金で開始できますが、マイクロ口座はそんな少額投資をより効率化した口座タイプであると言えるでしょう。
マイクロ口座を作る際には、口座開設時に口座タイプを選択する必要があります。
口座開設がまだの方は、XMの口座開設記事を参考にして手続きを行ってみてください。


口座開設の途中では、上のような口座タイプ選択項目が表示されます。
選択項目の中から、「micro(1lot=1000)」と記載された箇所を選択すれば完了です。
また、新規口座開設時にスタンダード口座かゼロ口座を作った方でも、追加口座でマイクロ口座の保有が可能です。

XM公式サイトのマイページにログイン後、画面中央にある「追加口座を開設する」をクリックします。

その後、口座の選択項目で「micro(1lot=1000)」を選択しましょう。
プラットフォームやレバレッジも自由に設定をしておき、画面下のリアル口座を開設するをクリックすれば、登録したメールアドレスにログイン情報が送られてきます。
XMでは、1つのアカウントで最大8つまでの口座が保有可能です。
マイクロ口座を作りたいけど、最初に他の口座タイプで作ってしまった方は、上記の手順で追加口座を申請しておきましょう。
以下の表は、マイクロ口座のスペックをまとめたものです。
口座タイプ | マイクロ口座 |
---|---|
最低取引数量 | MT4→0.01ロット(1通貨) MT5→0.1ロット(10通貨) |
最大取引数量 | 10万通貨 |
取引手数料 | 無料 |
最低入金金額 | 500円 |
最大レバレッジ | 1000倍 |
ボーナス | 適用 |
USD/JPYスプレッド | 1.6~1.8pips |
取引形態 | STPタイプ |
最大ポジション数 | 200ポジション |
ストップレベル | 4.0pips |
自動売買 | 可能 |
両建て | 可能 |
スキャルピング | 可能 |
マージンコール | 50% |
ロスカット | 20% |
特徴を詳しく見ていきましょう。

XMのマイクロ口座は、最低1通貨単位から取引が可能です。
国内のFX会社であれば1通貨単位で取引できる会社も多いですが、海外FXで1通貨取引のできる会社は珍しいと言えるでしょう。
例えば、USD/JPY(米ドル/日本円)の価格は115円だったとして、レバレッジをかけない状態であれば、1通貨115円での売買が可能です。
また、マイクロ口座では最大1000倍のレバレッジがかけられるので、必要となる証拠金は1円を下回ります。
FXの仕組みが分からない、損をするのが怖いという方でも、少額で損失を気にせずにデモトレード感覚の取引が可能です。
ただし、1通貨単位で取引できるのは、MT4を選んだ場合のみとなるので注意しましょう。
XMでは、MT4とMT5といった2つのプラットフォームから自由に選択ができます。
しかし、MT5口座の場合は最低取引数量が0.10ロット(10通貨)と定められており、1通貨からの売買はできません。
もちろん、間違えてMT5口座を作ってしまったという場合でも、前述した追加口座開設方法でMT4の選択が可能です。

マイクロ口座は、少額取引に適した口座ですが大口の取引には適していません。
通常のFXで1ロット単位とされている10万通貨が、マイクロ口座の最大取引数量となります。
10万通貨にかかる必要最低証拠金は以下の通りです。(2023年時点のレート)
- USD/JPY(米ドル/日本円)→約14000円
- EUR/JPY(ユーロ/日本円)→約15000円
- GBP/JPY(ポンド/日本円)→約17000円
- EUR/USD(ユーロ/米ドル)→約15000円
- AUD/JPY(豪ドル/日本円)→約9200円
※全て最大1000倍のレバレッジをかけた状態での計算
必要となる証拠金は、約1万円~1万5000円ほどなので、それほど敷居の高いものではないと言えるでしょう。
反対にいうと、これ以上の数量で勝負できない点がネックです。
10万通貨上限は、コツコツと稼ぎたい方には適していると言えますが、FXの醍醐味である高額の利益が見込めないと覚えておきましょう。

XMのマイクロ口座は、ボーナスが対象となる口座です。

XMの豊富なボーナスを活かしたい方に最適と言えるでしょう。
ボーナス制度 | 口座開設ボーナス | 入金ボーナス | XMロイヤリティプログラム |
---|---|---|---|
スタンダード口座 | 対象 | 対象 | 対象 |
マイクロ口座 | 対象 | 対象 | 対象 |
ゼロ口座 | 対象 | 不可 | 不可 |
XMでは、上記の豊富なボーナス制度が提供されています。
スタンダード口座同様に、マイクロ口座でも全てのボーナス制度が対象です。
また、XMロイヤリティプログラムの計算方法には注意しなくてはいけません。
XMロイヤリティプログラムは、XM独自の取引ボーナス制度です。
ランクによってもらえるボーナスが異なりますが、公式HPには初回ランクで1ロットあたり10XMポイント(約330円ほど)と記載されています。
しかしここで記載されている1ロットは、スタンダード口座での計算方法です。
マイクロ口座は1ロット1000通貨なので、100ロット(10万通貨)で10XMポイントが加算されると覚えておきましょう。

マイクロ口座では、最大200のポジションが保有できます。
つまり、決済していないエントリー中のポジションを200個も持てる仕組みです。
最大ポジションが多く持てるという事は、分散投資に最適と言えるでしょう。
XMでは50以上の通貨ペア、貴金属、先物、商品、エネルギー、株価指数といった様々な投資商品の売買ができます。
銘柄を絞って取引するのではなく、幅広い銘柄に分散して投資する方は、その分豊富なポジションを持たなくてはいけません。
マイクロ口座では、200までであれば自由にポジションが増やせるので、複数のポジションを持っておきたい方にとって便利な口座です。
また、分散して多くのポジションを持つという事は、その分多くの証拠金が必要となってきますが、少額でのロットで投資できるマイクロ口座であれば小さな金額でコツコツとポジションが分けられるので、投資資金もそれほど多くなくても問題いありません。

XMのマイクロ口座は、EA(自動売買)や両建ての制限がありません。
また、他社では禁止されている事も多いスキャルピング取引も公認となっています。
会社によっては、口座タイプによって取引の制限を設けている会社が多いですが、XMではマイクロ口座を含む全ての口座で制限のない取引ができると覚えておきましょう。
※両建ては同一口座のみが公認されているだけで、複数口座を介した両建てや他社を介した両建ては禁止されています。

マイクロ口座は、取引毎に発生する手数料がかかりません。
損益計算をする必要がなく、資金効率の良い取引ができます。
しかし、スプレッドは広めに設定されており、短期の売買では資金効率が悪くなる可能性もあるので注意しましょう。
口座タイプ | スタンダード口座 マイクロ口座 | ゼロ口座 |
---|---|---|
USD/JPY | 1.6~1.8pips | 0.0~0.3pips |
EUR/JPY | 2.1~2.5pips | 0.3~0.6pips |
GBP/JPY | 3.5~3.8pips | 1.0~1.3pips |
AUD/JPY | 3.0~3.4pips | 0.9~1.2pips |
EUR/USD | 1.7~1.9pips | 0.0~0.4pips |
ゼロ口座は取引手数料の発生する口座ではありますが、その分2pipsほども狭いスプレッド水準で取引が可能です。
マイクロ口座は手数料無料である以上、どうしてもスプレッドが広くなってしまうので注意しましょう。
ただし、手数料が発生しない事を考えると、取引に勝った分がそのまま利益となる分かりやすい仕組みなので、初心者向きと言えます。
マイクロ口座を利用する際は、以下のようなポイントを抑えておきましょう。
- MT4・MT5への表示方法
- ロット数量の入力
- スキャルピングに不向き
- デモ口座はスタンダード口座のみ
それぞれを詳しく解説していきます。
XMでは、3つの口座タイプが提供されていますが、口座タイプによって銘柄の表記が異なります。
- スタンダード口座→USD/JPY
- マイクロ口座→USD/JPYmicro
- ゼロ口座→USD/JPY.
微妙な違いではありますが、マイクロ口座では銘柄名の後にmicroと表記されたものがマイクロ口座で取引できる銘柄となります。

仮に、銘柄の表示がそのままであるスタンダード口座や、.(ドット)のついたゼロ口座の銘柄を表示させても、取引はできません。
また、MT4やMT5でマイクロ口座のIDパスワードにてログインをしていたとしても、スタンダード口座用やゼロ口座用の銘柄が表示されてしまいます。
口座を再ログインする際などに、スタンダード口座用の銘柄が残っていたら、いちいち消す必要があるという事です。
全てにおいて、銘柄の最後にmicroと記載された通貨でしか取引できないので、マイクロ口座を利用する際には充分注意して下さい。
マイクロ口座は、海外FXの中でも独自のロット数量単位が採用されているので、ロットを入力する際には注意が必要な口座タイプです。
口座タイプ | スタンダード口座 | マイクロ口座 |
---|---|---|
1000通貨 | 0.01ロット | 1ロット |
1万通貨 | 0.1ロット | 10ロット |
10万通貨 | 1ロット | 100ロット |
スタンダード口座や、他のFX会社での感覚で1ロットと入力しても、マイクロ口座では1000通貨扱いです。
上記の通貨単位を充分に理解していない状態で使用すると、急なチャンスが来た時に対応できない場合があります。
国内FXでは1ロットが1000通貨から1万通貨とバラバラではありますが、海外FXのほとんどは1ロット10万通貨に統一されているので、ある程度FX慣れした方こそ注意が必要と言えるでしょう。
また、マイクロ口座からスタンダード口座へ移行する際は特に注意です。
マイクロ口座で1万通貨の取引をすると、入力するロットは10ロットですが、スタンダード口座で10ロットを選択すると100万通貨になってしまいます。
その際に大きな為替変動があれば、すぐにロスカットになる恐れがあるので、ロットと通貨量に関しては間違わないよう事前にチェックしておきましょう。
マイクロ口座は、取引手数料が無料の代わりにスキャルピングには不向きの口座です。
保有する時間が短いので、一度の大きな利益が見込めるものではないですが、その分損失も限定できる初心者向きの手法でもあります。
しかし、スプレッドが広いという事は、短期決済で資金効率の悪い取引に繋がってしまうのです。

スプレッドはFXにおいて取引手数料と認知されていますが、実際に口座資金から引かれるわけでなく、エントリーした位置がスプレッドの価格分不利な位置で約定される仕組みです。
- USD/JPYでスプレッド1.8pips(マイクロ口座)→3pipsの値幅で利益1.20pipsを獲得
- USD/JPYでスプレッド0.3pips(ゼロ口座)→3pipsの値幅で利益2.70pipsを獲得
厳密にはゼロ口座では別途手数料がかかるので、2.70pips全てが利益になるわけではないですが、上記のようにスプレッドの差が獲得利益に大きな影響を与えている事は一目瞭然です。
また、マイクロ口座に限らず、XMでは流動性のない相場でスプレッドが広がる変動制スプレッドを採用しており、常に一定のスプレッド環境が提供されているわけではありません。
スプレッドが広がるタイミングでのスキャルピングをしてしまうと、資金効率が悪いほか、損失を出してしまう可能性が高まるので注意して下さい。
XMでは、取引の練習やMT4やMT5の操作確認のため、デモ口座が提供されています。
デモ口座は、仮想資金が提供された口座で、利益になっても損失を出しても、自身の資金には全く影響がないです。
しかし、XMで提供されているデモ口座は、スタンダード口座のタイプのみでマイクロ口座用のデモ口座は提供されていません。
仮にマイクロ口座で練習をしたい場合は、失っても痛手のない少額の金額を入金した上で、最初から本番の取引をする事がおすすめです。
XMではゼロカットシステムという海外FX特有の制度により、口座残高以上の損失は追わない仕組みとなっているので、安心して少額取引を開始してみてください。
XMのマイクロ口座は、以下のような方で向き不向きが分かれます。
マイクロ口座の最も大きな特徴は、小ロットの取引ができる点です。
また、1001通貨、2002通貨など、小ロットではない取引であっても、細かく通貨数を分けて取引したい方にも最適と言えるでしょう。
反面、大口の取引をしたい方や、スプレッドの狭い環境で取引したい方には向いていません。
マイクロ口座のスプレッドはXMでも広めに設定されているので、コストを抑えたい方には不向きです。
マイクロ口座は、XMの口座タイプの中で少額取引に適しているといったメリットがあります。
しかし、マイクロ口座を使うよりも、スタンダード口座を使う方がこれからFXを頑張りたいと思っている方には最適と言えるでしょう。
口座スペックでも触れたように、マイクロ口座で少額取引をしたとしても、見込める利益はかなり少ないです。
ドル円が頻繁に115円から1000円になるような急激な為替変動があれば別ですが、現実的ではありません。
1日の間にどんなに大きな動きがあったとしても、3円~5円ほどの動きが目安と言えるでしょう。
つまり、マイクロ口座の場合1通貨では1回の取引で1日に3円~5円ほどの利益しか見込めないという事です。
つまり、マイクロ口座の場合1通貨では1回の取引で1日に3円~5円ほどの利益しか見込めないという事です。
時間をかけてFXを行っているのに、一日数円しか稼げないのであればかなり非効率と言えます。
スタンダード口座は、1ロット10万通貨ですが、最低取引数量は1000通貨です。
レバレッジ1000倍をかけたUSD/JPY(115円)の場合であれば、最低150円ほどあれば取引可能です。
スタンダード口座でも充分に少額取引ができるほか、高額の取引までも対応しているので、最初からスタンダード口座を作っておいた方が良いと言えるでしょう。
スタンダード口座であればデモ口座も提供されているので、移行する際もスムーズに取引が始められます。

マイクロ口座で取引に慣れて、他口座への移行を考えている方は、KIWAM極口座を検討してみましょう。
これまで狭いスプレッドの口座はゼロ口座のみでしたが、ゼロ口座では取引手数料がかかる点がネックでした。
KIWAMI極口座のスプレッドはゼロ口座よりも広いですが、スタンダード口座(マイクロ口座含む)よりは狭いうえに手数料無料で利用可能です。
マイクロ口座のように10通貨単位での取引はできませんが、1000通貨からの少額取引に対応しています。
